愛知県豊田市のJA愛知厚生連・豊田厚生病院で、不整脈治療を受けた男性が合併症を患って52歳で死亡したのは病院が適切な治療や説明を怠ったためだとして、50代の妻が30日、病院側に約1億1600万円の損害賠償を求め名古屋地裁に提訴した。
訴状によると、男性は2020年12月、不整脈の原因となっている部分を焼く治療を受け、食道と心房の間に穴が開く合併症を発症した。その後、遷延性意識障害に陥り、23年10月に腎不全で死亡した。
原告側は、過剰に患部を焼き、死亡につながる合併症を引き起こした過失があると主張。JA愛知厚生連は「訴状が届き次第、必要に応じて対応する」とコメントした。