不眠などの悩みや症状がある人が増えているとして、日本睡眠学会(理事長・内村直尚久留米大学長)は30日、医療機関で標榜可能な診療科名に新たに「睡眠障害」を加えるよう厚生労働省に要望書を提出した。内村氏は取材に「睡眠で悩む人がどこを受診すればいいのか、はっきり示す形にすべきだ。早めの受診で、心身の疾患の予防もできる」と述べた。
医療機関が掲げることのできる診療科名は「標榜診療科」と呼ばれ、医療法で定められている。
要望書は、現在は睡眠障害を診療する科が精神科や呼吸器内科など多岐にわたるとし、わかりやすくするため、「睡眠障害内科」や「内科(睡眠障害)」といった標榜を可能にすることを求めた。