JR東海の丹羽俊介社長は30日の定例記者会見で、協力している米南部テキサス州の高速鉄道建設計画に対し米運輸省が補助金を撤回すると発表したことを受け「現時点で影響は不明で、状況を注視していく」と述べた。
高速鉄道は、日本の新幹線方式で整備する計画。丹羽氏は技術協力などをするJR東海の立場を説明した上で「必要な支援を行う方針に変わりはない」と強調した。
計画は、テキサス州の主要都市のヒューストン―ダラス間(約385キロ)に専用軌道を設け、片道約1時間半で結ぶことを想定している。補助金撤回の理由に関し、ダフィー運輸長官は「税金の無駄遣いだ」などと説明している。