大手電力10社の25年3月期連結決算

 大手電力10社の2025年3月期連結決算が30日出そろい、北海道、東北、東京、中部、関西、中国、九州の7社の純利益が前期比で減少した。各社の業績は、火力発電に使う液化天然ガス(LNG)など燃料費の動向に左右される。実際の電気料金に反映されるまでには時間差があり、この差益の縮小が業績全体を押し下げた。コスト上昇が響いた会社もあった。

 東京電力ホールディングス(HD)の純利益は39・8%減の1612億円となった。中国は26・2%減の984億円。島根原発2号機(松江市)の再稼働で収支が改善したが、燃料費のマイナス分を補えなかった。

 北陸、四国、沖縄の3社は増益だった。