仁徳天皇陵古墳を上空から一望できるガス気球のイメージ図(株式会社アドバンス提供)

 堺市は1日、世界文化遺産の仁徳天皇陵古墳(大山古墳)を上空から一望できるガス気球の運航開始について、大阪・関西万博開会中の10月上旬を目指すと発表した。準備期間だった2023年にヘリウムガスが抜けてしぼんだため、延期していた。別会社製を採用し、運航に向けた準備を進める。市は「観光の起爆剤にしたい」と期待を寄せている。

 観覧は1回約15分で、定員は最大30人。上空100メートル程度まで上昇し、地上からでは分かりづらい古墳の全体像を見られる。

 運航会社は兵庫県豊岡市のアドバンス。当初採用した英国会社製はガス漏れが確認され、調査中に製造会社が清算したため、フランス会社製に切り替えた。