李在明氏
 1日、ソウルの韓国最高裁前で、最大野党「共に民主党」の李在明前代表に対する判決を険しい表情で聞く支持者ら(共同)

 【ソウル共同】韓国の2022年大統領選を巡り、当選する目的で虚偽の発言をしたとして公職選挙法違反罪に問われた最大野党「共に民主党」の李在明前代表の上告審判決で、最高裁は1日、無罪とした二審判決を破棄し、審理をソウル高裁に差し戻した。李氏は6月3日投開票の大統領選の党公認候補。世論調査で他の候補を大きくリードしているが、中道層が離反する可能性があり、打撃となりそうだ。

 昨年11月の一審は懲役1年、執行猶予2年の有罪としたが、ソウル高裁が今年3月26日に逆転無罪を言い渡していた。

 李氏は22年大統領選を控えた21年の国会答弁やインタビューで、ソウル近郊の城南市長時代に手がけた都市開発事業の不正疑惑を巡り、疑惑の中心にいた事業責任者に関する説明などで虚偽の発言をしたとして起訴された。