1日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が6営業日続伸した。終値は前日比406円92銭高の3万6452円30銭で、約1カ月ぶりの高値となった。東京外国為替市場で円相場が一時1ドル=144円台と約3週間ぶりの円安ドル高水準を付けたことから、業績改善期待が高まった輸出関連銘柄に買い注文が入った。米IT企業の好決算も相場を支えた。

 東証株価指数(TOPIX)は12・15ポイント高の2679・44。出来高は18億6514万株だった。

 朝方は、米国のマイクロソフトが2025年1〜3月期の純利益が前年同期比で伸びたと前日に発表したことが投資家心理を上向かせた。アドバンテストなど半導体関連銘柄の一角が上昇し、買い注文が優勢となった。ただ、平均株価は前日まで上昇が続いたため利益を確定する売り注文が出やすく、下落に転じる場面もあった。

 日銀が政策金利の維持を1日に決めると、追加利上げに慎重姿勢だとの受け止めが広がって円安が進行した。業績を押し上げるとの見方から自動車株などに買い注文が入り、平均株価は午後に上げ幅を拡大した。