1日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=144円台後半を付けた。4月上旬以来、約3週間ぶりの円安ドル高水準。日銀が金融政策決定会合で政策金利の維持を決め、追加利上げに慎重な姿勢との受け止めが広がり、円を売ってドルを買う動きが進んだ。

 午後5時現在は前日比1円57銭円安ドル高の1ドル=144円36〜38銭。ユーロは83銭円安ユーロ高の1ユーロ=163円28〜32銭。

 日銀が1日、2025年度の実質国内総生産(GDP)成長率の予測も引き下げたことなどから、円売りドル買いの動きが強まった。午後に植田和男総裁が記者会見を開くと、円安が加速する場面もあった。