1日、係争地カシミール地方のインド側支配地域で警備するインドの治安部隊員(AP=共同)

 【ニューデリー、イスラマバード共同】インドのシン国防相は1日、ヘグセス米国防長官と電話会談し、パキスタンはテロ組織を支援してきた「ならず者国家」だと批判、「世界はテロリズムに目をつぶってはいられない」と表明した。インド政府が発表した。ヘグセス氏はインドによるテロとの戦いと自衛の権利を支持すると伝えた。

 係争地カシミール地方のインド側で起きたテロを巡りパキスタンとの対立が激化。パキスタンはインドが軍事行動に出るとの見方を示し、核保有国である両国の関係は緊張が増している。

 ルビオ米国務長官は前日にインドのジャイシャンカル外相、パキスタンのシャリフ首相と電話会談した際、双方に緊張の緩和を求めていた。

 インドメディアは1日、同国海軍がアラビア海で演習を実施するなどして展開を強化したと報じた。一方、パキスタンのムニール陸軍参謀長も1日、実効支配線に近い野外射撃場での訓練で、インドが攻撃してくれば「迅速に断固とした対応」を取ると強調した。