1日、ガザの難民キャンプで清潔な飲料水を求めるパレスチナ人(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルがパレスチナ自治区ガザへの食料などの搬入を止めてから2日で2カ月になるのを前に、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は1日、「ガザの人々はこれ以上待てない」とX(旧ツイッター)に投稿した。「備蓄食料はもうすぐなくなる」と窮状を訴え、支援物資の搬入再開を強く要求した。

 イスラエル軍はガザへの攻撃を続けている。世界食糧計画(WFP)によると、多くの食料をガザに届ける準備が整っているが、実際に搬入を再開できるかどうかはイスラエルの対応次第。ガザ住民への温かい食事の提供ができなくなると危惧されている。

 イスラム組織ハマスがガザで拘束している人質の救出を狙うイスラエルは3月2日、ハマスに圧力をかけるために人道支援物資の搬入を停止。3月18日にはガザへの攻撃を再開した。

 ネタニヤフ首相は5月1日、「人質救出は非常に重要な目的だ」とした上で「究極の目標は敵に対する勝利だ」と述べ、ハマス壊滅を目指す姿勢を改めて示した。