高知県四万十市は2日、2022年に頓挫した大学誘致を巡り、学校法人京都育英館(京都市)に対し交付した補助金の返還と改修工事費などの損害賠償として計約7億1290万円の支払いを求め、高知地裁に提訴する方針を固めた。関連議案を市議会臨時会に提出し、同日可決された。

 四万十市によると、法人側と「京都看護大学四万十看護学部」の開学を目指し、21年3月に大学の設置や運営の基本協定を締結した。その後市は大学整備費用として補助金計約3億1870万円を交付。市内で別の場所へ移転した中学の校舎を大学用に改修するなどしていた。