鹿児島県指宿市の砂むし温泉の効果を検証する様子=2024年11月(同市提供)

 鹿児島県指宿市は観光名物の「砂むし温泉」が健康に与える影響について筑波大などと調査し、一般的な温浴やサウナと同程度の「健康増進効果をもたらす可能性」が示された一方、体温の上昇に伴う息苦しさは相対的に起こりにくいとする検証結果を公表した。

 温泉で熱くなった海岸の砂に埋まって楽しむ砂むし温泉は、全国から年間約25万人が訪れる重要な観光資源。市は魅力をアピールすることで、観光客の増加を目指す。

 調査では、14人の成人男性に砂むし温泉と温浴、サウナをそれぞれ体験してもらい、身体の変化などを確認した。その結果、砂むし温泉は温浴、サウナと同程度の血圧低下作用が見られた。