富山地方鉄道で2023年4月、保線作業員の男性=当時(19)=が列車にはねられ死亡した事故で、富山地検は2日、業務上過失致死罪で、現場責任者だった同社元社員の男性(52)=滑川市=を在宅起訴した。

 起訴状によると、男性は列車との接触事故を防ぐ義務があったにもかかわらず、列車接近時の待避合図を怠り、線路内にいた作業員を死亡させたとしている。

 事故は越中荏原―越中三郷間で発生した。死亡した男性は、線路の高さを調整する作業をしていた。