2日、カナダの首都オタワで、記者会見の会場に到着したカーニー首相(ロイター=共同)
 トランプ米大統領、カナダのカーニー首相(いずれもロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】カナダのカーニー首相は2日、トランプ米大統領とワシントンで6日に初めて対面会談すると発表した。トランプ政権による関税措置について話し合う。当日に合意に至る可能性は低いとしながらも「カナダにとって最高の取引を求めて闘う」と意気込んだ。

 カーニー氏はカナダ併合論を主張するトランプ氏への対決姿勢を鮮明にして4月28日の総選挙で自由党を勝利に導いた。選挙後初の記者会見で、併合は「起こりえない」とし、首脳会談で「二つの主権国家」の長期的な経済、安全保障関係を話し合うと述べた。

 ホワイトハウスでは2月に口論の末、トランプ氏とウクライナのゼレンスキー大統領との会談が決裂した。二の舞いになる恐れはないのかと記者に問われ、カーニー氏は「建設的な議論を期待している」と答え、会談に費やす時間や出席者の顔ぶれから「米側は真剣だと思う」と語った。