神戸徳洲会病院(神戸市)で患者の死亡が相次いだ問題で、病院は3日までに、気管支鏡検査後に死亡した80代男性について、検査は負担が大きく医師の判断が不適切だったとする報告書をホームページで公表した。一方、検査が直接の死因とは考えにくく、医療ミスには当たらないとの見解を示した。
男性は2023年9月、誤嚥性肺炎を発症し入院。同10月に呼吸状態が悪化し、気管支鏡検査を受けた後、死亡した。報告書は、本来は負担の少ないCT検査を優先して実施すべきだったが、喀血の専門医が少なく、マニュアルも整備されておらず、医師が単独で治療方針を決めたと指摘した。