国連パビリオンで開かれている10人の漫画家による人権問題をテーマにした展示会=2日、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博の国連パビリオンで、国連人権高等弁務官事務所と京都国際マンガミュージアムが漫画を通じて人権問題を考える展示会を開いている。日本で活躍する10人の漫画家が、固定観念に異議を唱えて差別に立ち向かう物語の作品を出展している。12日まで。

 漫画家は「この世界の片隅に」の作者こうの史代さんら。「ステレオタイプ」や「思想と表現の自由」といった10のテーマごとに、パネル1枚に書き上げた漫画を披露している。日本語版と英語版があり、作者のコメントが付いている。4日と7日にはイベントがある。

 国連の担当者は「誰一人取り残さない社会の実現に向け、人権を意識するきっかけにしてほしい」と話している。