大阪・関西万博の飲食物は交流サイト(SNS)で「高過ぎる」との批判がある。会場外の通常価格に上乗せしているのが理由だが、同程度の値段で提供する事例も。相場は1食1500円から2千円で、世界的祭典の許容範囲と受け入れる人は少なくないようだ。多くの店は盛況だが、割高感が強いと空席が目立ち明暗も分かれる。弁当の持ち込みやコンビニ利用も可能だ。
巨大ねぶたが出迎えるフードコート「大阪のれんめぐり」には大阪が誇る12の名店が集結。定番のたこ焼きや串カツに加え、大起水産回転寿司の海鮮丼(980円)、どうとんぼり神座の煮玉子ラーメン(1400円)と幅広く取りそろえた。
価格の上乗せ幅はさまざまだが、100円程度に抑えた商品もあり、客からは「思ったほど高くなく満足した」との声も。席数は会場内最大規模の約千で、うち半分は50分550円で事前予約が可能だ。担当者は「平日も昼時はほぼ満席」と語る。
自前出店のくら寿司は都市部の店舗と同じ価格設定で、客単価は通常店舗の約2倍。連日昼ごろには最終入店時間までの整理券がなくなる。