3月17日、米国防総省で記者会見する当時のパーネル報道官(左)(ゲッティ=共同)
 米国防総省の「ペンタゴン」=ワシントン近郊(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】第2次トランプ政権で国防総省の記者会見が激減している。政権発足から100日の4月29日までに開かれた正式会見は、報道官による1回のみ。元テレビ司会者のヘグセス長官は古巣のFOXニュースへの出演や交流サイト(SNS)で情報発信する一方、1度も会見をしていない。

 「史上最も透明性の高い国防総省を目指す」。3月17日、当時のパーネル報道官は初会見の冒頭でヘグセス氏の考えを説明し、会見を定例化するとも約束していた。パーネル氏はその後、ヘグセス氏の広報担当補佐官になり、約束は果たされていない。国防総省は4月29日に100日間の成果を列挙した資料を発表した際も会見を開かなかった。

 CBSテレビによると、バイデン前政権では発足からの100日間で国防総省は34回の会見を実施した。第2次トランプ政権でホワイトハウスや国務省の会見も減った。

 ヘグセス氏は民間アプリのグループチャットで空爆計画を妻らに共有したとされ、ずさんな情報管理が問題視されている。