【バンコク共同】米財務省は5日、ミャンマー東部カイン(カレン)州の特殊詐欺拠点を巡り、地域を実効支配する少数民族武装勢力「国境警備隊(BGF、別名KNA)」幹部のソーチットトゥ氏ら3人に経済制裁を科したと発表した。BGFが犯罪組織に土地を提供する見返りに収益を得て、警備も担当したと指摘。人身売買にも関与したと非難した。
米財務省は、ソーチットトゥ氏を詐欺拠点問題の中心人物の一人と指摘。同氏の息子2人も重要な役割を担ったとして、米国内の資産凍結などの制裁対象とした。ソーチットトゥ氏には英国が2023年、欧州連合(EU)が24年に経済制裁を科していた。