8日午前の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=143円台後半で取引が始まった。

 午前10時現在は前日比68銭円安ドル高の1ドル=143円86〜87銭。ユーロは前日と同じ1ユーロ=162円69〜72銭。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が早期利下げに慎重な姿勢を見せたことで、円を売ってドルを買う動きが先行した。

 市場では「米関税強化に伴う米中貿易摩擦を巡る懸念がやや弱まったことも投資家のリスク回避姿勢を後退させ、比較的安全な資産とされる円を売る動きにつながっている」(外為ブローカー)との声があった。