展望室内で運用されている自律走行型ロボット「ミツナリ君」=不破郡関ケ原町、岐阜関ケ原古戦場記念館

 岐阜県不破郡関ケ原町の岐阜関ケ原古戦場記念館は21日まで、館内で自律走行型ロボットを活用した誘導案内の実証実験を行っている。来館者の満足度やサービス向上効果を検証し、新年度の本格導入を目指している。

 ロボットは米国製の「temi(テミ)」で、高さ1メートル。岐南工業高校(岐阜市本荘)の生徒が作ったかぶとと、職員手製の甲冑(かっちゅう)を身に着けさせ、「ミツナリ君」と名付けた。同館5階の展望室で運用している。

 障害物や人を避けながら自律走行できるだけでなく、タッチパネルに触れると、笹尾山や桃配(ももくばり)山、各武将の陣地跡など、11カ所の合戦の史跡や景勝地などが見える地点に案内。約1分の動画で、各地点の概要や行き方を紹介してくれる。

 今回は標準機能だけを使うが、テミには機能を追加できることから、実験を基に必要な機能を検討する。将来的にはロボットによる史跡巡りの解説や、ビデオ通話機能を使った来館者対応なども想定しており、操作性や実用性を検証する。

 小和田哲男館長は「ミツナリ君の案内が、来館者の知識欲をより高め、実際に史跡を巡るきっかけになればうれしい」と期待を込めた。