【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は9日、トランプ政権が南アフリカの白人の定住受け入れに乗り出し、約60人が12日にチャーター機で米国に入国する予定だと報じた。黒人主導の南ア政府が少数派である白人の土地を不当に収奪しているとして異例の難民認定に踏み切る。

 トランプ政権は紛争地を含む各国からの難民受け入れを一時停止してきた。難民条約は人種などを理由に迫害を受ける恐れがあった人々を難民と定義しているが、今回の白人約60人については安全上の差し迫った危険もなく、人権団体関係者から政権の判断基準を疑問視する声も出ている。