ドイツ・ミュンヘンのイベントに出席したフリードレンダーさん=2024年11月(Felix Hoerhager/dpa提供、AP=共同)

 【ベルリン共同】第2次大戦中のナチス・ドイツのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を生き延び、「二度とあってはならない」と、若者らに体験や記憶を語り継ぐ活動を重ねたマルゴット・フリードレンダーさんが9日、ベルリンで死去した。103歳だった。ドイツで最も著名な語り部の一人。自身の財団が発表した。

 1921年、ベルリンのユダヤ人家庭に生まれた。家族をポーランドのアウシュビッツ強制収容所で殺され、自身はチェコスロバキアの収容所で生き延びた。戦後に米国へ移住、88歳でベルリンに戻り、学校や大学、式典などで自身の体験や記憶を語ってきた。