赤沢防災庁設置準備相(左)に要望書を手渡す石川県の馳浩知事=12日午前、内閣府

 石川県の馳浩知事は12日、赤沢亮正・防災庁設置準備担当相と内閣府で面会し、政府が2026年度創設を目指す防災庁の分局を、同県の小松空港(小松市)周辺に設置するよう要望した。赤沢氏は「石川県の優位性については理解した」と応じたという。面会後、馳氏が記者団に明らかにした。

 要望書は、司令塔となる本庁は東京に設置するのが望ましいとしつつ、首都圏での大規模災害に備え、同時被災する可能性が低い地域に分局を設置する必要があると指摘。航空自衛隊小松基地との共用である小松空港は、能登半島地震で物資や人員を輸送した実績があり、有事の際に自衛隊との連携体制を構築しやすいとした。