三菱自動車が大王製紙に売却するパジェロ製造の本社工場=16日午前、加茂郡坂祝町酒倉

 三菱自動車が、子会社パジェロ製造(岐阜県加茂郡坂祝町酒倉)の工場を大王製紙に売却することが16日、分かった。工場は販売の低迷で2021年8月末に閉鎖し、売却先を探していた。土壌調査を経て、2023年3月期中に引き渡す方針。今週中に正式発表する。

 大王製紙は、隣接する可児市に同社工場で2番目の規模となる可児工場を持つ。工場の取得について「検討を進めていることは事実だが、現時点で決定されたものではない」としている。

 パジェロ製造は、三菱自動車の国内の完成車工場3カ所の一つで、スポーツタイプ多目的車(SUV)の「パジェロ」などを生産していた。工場の閉鎖に伴い、生産は他工場に移管された。岐阜県や坂祝町は地域の雇用維持のために、製造業への売却を三菱自動車に要望していた。

 閉鎖当時に働いていた985人の従業員は、349人が三菱自動車岡崎製作所(愛知県岡崎市)など他の工場に転籍、359人が近隣企業に再就職、277人が希望退職した。