衆参両院は13日、皇族数確保に関する4月17日の全体会議の議事録を公開した。旧11宮家の男系男子を皇族の養子に迎える場合、自民党は恒久化を主張し「秋篠宮家の長男悠仁さまに将来、男子のお子さまが生まれないときのために制度をつくる」と言及した。立憲民主党は「事実上の世襲貴族をつくることになる」として、一定の期間を区切るべきだと反論した。
全体会議は平行線が続いたため、現在は自民の麻生最高顧問と立民の野田代表による個別協議に切り替え一致点を探っている。皇族養子案の法整備の在り方も論点の一つになっている。
全体会議の議事録によると、自民の衛藤氏は、15歳以上の独身男性を対象にした上で「まだ10歳ぐらいの方もいて、全員が養子になるかは分からない」と指摘。今後も養子として迎える余地を残すため恒久法で対応すべきだとした。
中曽根氏は、皇位継承資格を持つ悠仁さまに触れ「万が一、男子のお子さまが生まれないときのために、今から皇統が途切れることがないよう安全のための制度をつくろうということだ」と説明した。