【北京共同】中国で台湾政策を主管する国務院(政府)台湾事務弁公室の陳斌華報道官は14日の記者会見で、台湾の頼清徳総統が日本と台湾に「家族のような感情」があると発言したことに反発し「日本の植民地統治を美化している。民族への裏切りだ」と非難した。

 陳氏は「日本は台湾を半世紀占領し、甚大な災難をもたらした。抗日闘争を弾圧し、皇民化政策を強制的に推進した」と主張。「(頼氏は)歴史的事実を顧みず、台湾同胞が受けた災難に触れようとしない」と述べた。

 頼氏は8日、日本統治時代に台湾南部・台南市の水利施設建設を主導した金沢市出身の日本人技師、八田與一の慰霊祭で発言した。