湾岸協力会議加盟6カ国

 【リヤド共同】トランプ米大統領は14日、サウジアラビアの首都リヤドで、ペルシャ湾岸6カ国でつくる湾岸協力会議(GCC)加盟国首脳らとの会議に参加した。イラン核問題を巡り「イランとの合意を実現したい」と解決に意欲を示し、イランが核兵器の追求をやめ、テロ支援活動も停止することが前提条件だと強調した。

 パレスチナ自治区ガザ情勢については「住民の安全と尊厳に向けた願いを共有している」と述べ、イスラム組織ハマスの打倒が不可欠だと訴えた。

 トランプ氏は1月の2期目就任後、初めての本格的な外遊としてサウジ、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の中東3カ国を歴訪中。14日にはサウジからカタールに移動し、タミム首長と会談する。サウジでは巨額の対米投資で合意しており、国賓としてのカタール訪問も経済協力が主な目的だ。カタール王室から大型航空機を無償で譲り受ける計画も話し合うとみられる。

 15日にはUAEでムハンマド大統領と会談。3カ国歴訪では対米投資や武器売却を巡る総額1兆ドル(約147兆円)規模の合意を目指す。