11月に東京都を中心に開催される聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」は、15日で開幕まで半年。1924年に始まった「ろう者の五輪」は、日本では初めての開催となり、聴覚障害者や手話に対する人々の理解が進むことが期待される。都が1月に発表した調査結果で、都民の大会の認知度は前回調査から24・2ポイント増の39・0%に上昇。各競技で代表選手も続々と選出され、徐々に注目は高まりつつある。
国内では2021年の東京五輪・パラリンピック以来の大規模大会となる。70〜80の国・地域から選手、役員ら約6千人が参加。11月15〜26日の12日間、19競技で熱戦が繰り広げられる。
開催決定は22年で、経費は約130億円。輸送、宿泊などの準備も着々と進んでいる。約1万8900人の応募があったボランティアは、3月に約3500人に採用を通知。このうち約1600人が手話を使えるという。会場では音声をテキスト表示するディスプレーの設置など、デジタル技術の活用も検討している。