【エルサレム共同】イスラエル軍は13日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスの病院を空爆し、ロイター通信によると少なくとも16人が死亡、70人が負傷した。イスラエルメディアは、標的が昨年殺害したイスラム組織ハマスのシンワール指導者の弟だったと報じた。生死は不明。ハマスが態度を硬化させ、停戦交渉に悪影響を与える恐れがある。
シンワール氏の弟ムハンマド氏はハマスのまとめ役だとみられている。イスラエル軍関係者は「ハマスがテロ活動のため病院を使い続けている」と主張。中東の衛星テレビ、アルジャジーラは、病院周辺にミサイル9発が着弾したと報じた。
パレスチナ通信によると、ガザ北部ジャバリヤにも13日夜以降にイスラエル軍の攻撃があり、少なくとも45人が死亡した。犠牲者のほとんどは子どもや女性だった。
イスラエルを訪問した米国のウィットコフ中東担当特使は13日、ハマスから12日に解放された元人質の米国籍男性と面会。その後、停戦交渉の仲介国カタールへ移動した。イスラエル交渉団も13日、カタール入りした。