楽天グループが14日発表した2025年1〜3月期連結決算は、純損益が734億円の赤字だった。赤字は6年連続。過去に海外で発行した債券に関する評価額が円高で縮小し、赤字幅は前年同期の423億円から膨らんだ。携帯電話事業の収支は改善した。
売上高に当たる売上収益は前年同期比9・6%増の5627億円で、1〜3月期としては過去最高だった。インターネット通販サイトの「楽天市場」や銀行、証券といった事業が堅調だった。本業のもうけを示す営業損益は154億円の赤字で、前年同期の332億円からは縮小した。
携帯事業単体の損失は512億円で、前年同期の655億円から改善した。