北朝鮮関連のハッカー集団による各国のIT技術者へのサイバー攻撃の一部が、ロシア極東を経由していたことが14日までに、セキュリティー会社「トレンドマイクロ」の調査で分かった。同社は、ウクライナ侵攻に伴う両国の接近のほか、ロシアのインターネットインフラは北朝鮮と比べて整っていることが背景にあると指摘している。
同社の岡本勝之セキュリティエバンジェリストによると、北朝鮮関連のサイバー攻撃でロシアとの接点が確認されるのは初めてとみられる。「ロシアのネットインフラが一定の役割を果たし、友好国を後ろ盾に北朝鮮の攻撃が活発化する可能性がある」と分析している。