喜連川社会復帰促進センター(栃木県さくら市)に収容されていた受刑者が、金属アレルギーを訴えてひげそりを拒否したのに、強制されたのは違法などとして、国に460万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は14日、18万円の賠償を命じた。

 判決によると、受刑者はセンターに収容されていた2022年3月、ひげを伸ばしていたため理髪室に連行された。そるのを拒否したが職員に無理やりそられ、拒否は反則行為だとして、自由を大きく制約される懲罰を科された。その後長野刑務所に移された後、金属アレルギーの確定診断を受けた。