米軍横田基地(東京)で昨年8月の大雨の際、発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)を含む水が外部に流出したと疑われる問題で、防衛省と外務省、環境省や自治体は14日、基地に立ち入った。米側は基地内に残った水を浄化し放出する意向を示している。

 防衛省によると、日米地位協定の環境補足協定に基づき、横田基地に立ち入るのは初めて。

 米軍は現在、貯水池に約114万リットル、消火訓練施設に約38万リットルの水が残っており、貯水池の水に含まれる代表物質のPFOSとPFOAは1リットル当たり計約1240ナノグラム(ナノは10億分の1)だと説明したという。