台湾有事を念頭に、政府がまとめた沖縄県・先島諸島からの避難計画を巡り、同県与那国町の住民避難の際に経由する与那国空港の設備が、避難で使う想定の小型ジェット機が離着陸する際の基準を満たしていないことが15日、県などへの取材で分かった。
県や国土交通省によると、各空港の設備は「国際民間航空条約」に基づく規定により、離着陸する航空機の座席数に応じて点滴など救急医療用の資器材の数が定められている。
避難計画では、与那国町の住民は約160人乗りの小型ジェット機で福岡空港に移動する。だが与那国空港には定期運航している約50人乗りのプロペラ機に対応する資器材しか配備されていないという。