有機食品の相互承認の仕組み

 農林水産省は15日、国内で有機認証を取得した酒類と畜産物について、欧州連合(EU)加盟国に輸出した場合に有機食品として表示できる制度を18日から導入すると発表した。EUでの認証取得にかかる手間や手数料を省くことができ、海外で人気が高まる日本酒などの輸出に追い風になりそうだ。

 欧州では、有機認証の表示がある食品が消費者に選ばれやすい。これまでは、日本農林規格(JAS)の有機認証を取得した食品であっても、輸出先の認証を受けなければ「オーガニック」などの表示ができなかった。

 有機認証の相互承認は、酒類はカナダと台湾、畜産物は米国やスイスなどと合意している。