宮内庁は16日、心筋への血流が不十分となる「無症候性心筋虚血」と診断された上皇さま(91)が、東京・赤坂御用地にある住まいの仙洞御所で軽い運動を再開されたと明らかにした。心臓への過度な負担を避けながら、筋力維持に努めるとしている。

 宮内庁によると、上皇さまは10日に東大病院(東京都文京区)を退院し、11日から運動を始めた。午前に仙洞御所内で階段の上り下りや歩行などを30分ほどし、午後は赤坂御用地を散策している。

 診断前と比べて、歩く距離や運動時間を短くし、休憩を多めに挟むようにしている。薬物治療も始めた。痛みなどの自覚症状はないという。