米ワシントンの連邦捜査局(FBI)本部ビル=2018年12月(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米連邦捜査局(FBI)のパテル長官は16日放送のFOXビジネスのインタビューで、首都ワシントン中心部にある本部を移転すると表明した。現場の体制を拡充するため首都圏の捜査員ら1500人を地方支部へ異動させる。本部の移転先は明らかにしなかった。

 本部があるのは初代長官の名前を冠した「J・エドガー・フーバー・ビルディング」。1975年完成で老朽化が指摘されている。

 FBI職員約3万8千人のうち、約1万1千人が首都圏で勤務していると説明。「犯罪の3分の1はここでは起きていない。異動はどの州にとってもプラスだ」と指摘。不法移民の取り締まりでFBIの役割を拡大する狙いがある。