【サンパウロ共同】ブラジル南部リオグランデドスル州モンテネグロの養鶏場で鳥インフルエンザが検出された問題で、日本がモンテネグロ産の鶏肉の輸入を停止したことが16日、在ブラジル日本大使館への取材で分かった。
感染拡大が続けば、鶏肉輸入量の7割をブラジル産に頼る日本に大きな影響が及びそうだ。ブラジルは世界最大の鶏肉輸出国で、日本は中国、アラブ首長国連邦(UAE)に次ぐ主要輸出先となっている。
中国や欧州連合(EU)、アルゼンチンはブラジル産の鶏肉輸入を停止した。地元メディアは農業省が同州産の輸出停止を決めたと報じたが、その後、農業省は同州産鶏肉について一律の輸出制限はしないと発表した。
農業省は16日、モンテネグロの養鶏場で高病原性鳥インフルエンザを検出したと発表した。これまで野鳥や自給用の家畜から見つかったことはあったが、商業用の養鶏場での検出は初めて。
モンテネグロから約30キロ離れた動物園で白鳥など約90羽が死んでいるのが見つかり、死因が鳥インフルエンザだったことも明らかになった。