行徳(奥)が寄り切りで清田を破り、勝ち越しを決める=両国国技館

 幕下最下位格付け出しで初土俵の行徳(玉ノ井部屋)が4連勝で勝ち越しを決めた。在学した拓大の相撲部に所属せず、母校の東京・足立新田高でコーチを務めた異色の経歴の持ち主。「ニュースを見て、周りの人が喜んでくれるのはうれしい」とはにかんだ。

 本来の押し相撲は発揮できなかったが、巧みな巻き替えから寄り切った。大学時代に大会への出場経験が少なかっただけに、伸びしろを感じているという。「結果としてはいいが、内容は詰められるところがたくさんある」と貪欲に話した。