【ソウル、北京共同】韓国国防省傘下の韓国国防研究院は17日までに、北朝鮮がロシアへの派兵や弾薬供与などの軍事支援で得た経済効果は総額で約28兆7千億ウォン(約3兆円)に上るとの推計を発表した。現金だけでなく兵器の現物取引や技術開発支援の費用も盛り込んだ。北朝鮮の軍事開発に充当される恐れがあると指摘している。
弾薬や砲弾の供与の割合が最も大きく約27兆4千億ウォンと算出。短距離弾道ミサイルや対戦車兵器、122ミリと152ミリの砲弾、長射程砲などが対象で、コンテナ2万1千個分を船舶で輸送したほか列車や航空便でも搬出した可能性に言及した。
派兵支援の効果は約4千億ウォンと見込んだ。