文部科学省は20日、世界最高の研究水準を目指す「国際卓越研究大学」の2回目の公募に8校から申請があったと発表した。8校は受け付け順に大阪大、京都大、早稲田大、東京大、九州大、東京科学大、筑波大、名古屋大。本年度内に認定校を決め、政府が設立した10兆円規模の「大学ファンド(基金)」から助成金の配分を始める。
1回目の公募では東北大を認定しており、本年度の支援額は約154億円。2回目の申請校は、いずれも1回目に選ばれなかった。東京理科大は前回申請したが、今回は見送った。
卓越大には「国際的に卓越した成果を出す研究力」や「実効性が高く、意欲的な事業、財務戦略」を求めている。各大学は目標達成に向けた計画を提出した。今後は大学経営や研究力強化に詳しい有識者の会議がヒアリングや現地視察をし、審査する。
卓越大の制度では、基金から年3千億円の運用益を上げ、認定校に最長25年間、助成金を配分する。