湖底で熟成させた天野酒の見本

 大阪府河内長野市の府営滝畑ダムで、昨年12月に湖底に沈め熟成させていた地酒が21日、引き揚げられた。府と市、地元の蔵元が2017年から毎年取り組む観光PRを兼ねた特産品。ふるさと納税の寄付者限定で返礼品の目玉になっている。

 西條合資会社の湖底熟成酒天野酒(720ミリリットル瓶)80本。蔵主西條陽三さん(61)によると、光が届かない湖底は水温が約7度と一定のため熟成がより進むとし「水中の適度な揺らぎで、まろやかな味になる」という。寄付者にはダムと酒を紹介したカードが付く。