岐阜・名古屋地区のJR東海道線を中心に30年以上走ってきた311系電車が、まもなく引退を迎えます。最高時速120キロ、ステンレス製の車体に三つのドア、転換クロスシートを備え、現代の東海道線の快速電車の基本となる存在でした。引退は6月末を予定。これに向けて、読者の皆さんの思い出を募ります。
X(旧Twitter)の投稿に、返信や引用リプライの形で思い出を教えてください。後日の記事で、その中から選んで紹介する予定です。
→こちらから【https://x.com/gifu_norimono/status/1924998577564348608】
→こちらから【https://x.com/gifu_norimono/status/1924998577564348608】

■ 最高時速120キロ
311系は1989年に登場。91年までに4両編成15本が製造されました。JR東海の在来線通勤車両では初めて最高時速120キロの電車。登場直後は、東海道線の新快速を中心に走っていました。
その後、99年に後継車両の313系が登場すると、普通電車で走る機会が増えました。武豊線の電化後は、朝夕に走る名古屋直通の区間快速でも走っていました。
中央線や静岡地区の東海道線も走る機会がありました。JR西日本エリアの北陸線でも、休日の観光列車として長浜駅まで乗り入れていたことがありました。

2022年の315系登場後から、311系の引退が少しずつ始まりました。本稿執筆時点では3編成が残っています。そして、6月末に営業運転を終了することが公式に発表されました。
■ 目新しい車内設備
311系は長年、地元で親しまれてきた電車。筆者の思い出も多くあります。
1989年の登場直後、岐阜駅から311系の新快速に乗り込むと、車内の目新しさに驚きました。
転換クロスシートが並んだ3扉の車体だけでなく、壁面に設けられたLED(発光ダイオード)による案内装置が、新しい時代の電車を感じさせてくれました。携帯電話の普及で撤去されていますが、車内に公衆電話もありました。

個人的な思い出をさらに重ねると、最初は「身近だけれども、普段乗れない電車」でした。
311系登場時、東海道線の新快速は、...