NHKの稲葉延雄会長

 NHKの稲葉延雄会長(74)は21日の定例記者会見で、初期の肺がんと診断されたと公表した。医師から「極めて初期で、転移もない」との説明を受けたという。代行は立てず、会長職を継続する。今後、抗がん剤治療に入り、手術の範囲を確定。治療中はリモート業務も活用しながら「夏休み明けには復帰したい」としている。

 会長の任期は来年1月までで、「医師からは会長職を続けられる体に戻れると言われている。任期まではちゃんとやっていく」と述べた。今年4月に人間ドックを受診し、発覚したという。

 稲葉氏は日銀理事やリコー特別顧問などを経て2023年1月に会長に就任した。