警察庁は21日の自民党会合で、外国で有効な運転免許を持っている人が日本の免許に切り替えられる制度を見直す方針を示した。住所の確認や試験内容を厳格化する方向だ。埼玉県三郷市で小学生の列に車が衝突したひき逃げ事件では、中国籍の容疑者が同制度を使っており、自民内で見直しを求める声が強まっている。
現行制度では、住民票がなくてもパスポートと一時滞在証明を示せば取得できたが、今後は一部の例外を除いて、原則、住民票の写しの提出を求める。知識を確認する審査も、簡素な内容から出題数を増やし、知識・技能確認の審査も厳格化する方向で検討する。