北海道留萌市の中西俊司市長(68)が2023年以降で計5回、知人らの葬儀の後日に各1万円の香典を渡したことが22日、市長への取材で分かった。18年8月以降、本人名義で葬儀4件に枕花を送ったとも説明。いずれも相手は市内在住で、選挙区内の人への寄付を禁じた公選法に抵触する可能性がある。市長は「十分反省する」と述べ、辞任は否定した。
公選法は、香典を渡すことが認められるのは葬儀当日や通夜に政治家本人が参列する場合のみと定める。市長は、後日に渡してはならないとは知らなかったとし、枕花については「親しくしていた人に出したい気持ちを優先してしまった」とした。