公正取引委員会の茶谷栄治委員長(61)は22日の就任記者会見で、スマートフォン向けアプリ市場の独占を規制する新法「スマホ特定ソフトウエア競争促進法」が12月に全面施行されるのに合わせ、デジタル分野の人材育成を強化する方針を明らかにした。「質と量ともに専門知識を蓄え、人も増強して体制を整える」と述べ、執行体制を整備する考えを示した。
茶谷氏はデジタル分野について「変化が激しい。実態を的確に把握し、柔軟に対応したい」と強調。国境を越えてITサービスが広がっていることにも言及し「海外の競争当局との国際的な連携の必要がある。関係性を構築し、さらなる発展をしたい」とも語った。