報道陣に公開された東京電力柏崎刈羽原発6号機の原子炉建屋=22日午後、新潟県

 東京電力は22日、6月10日に核燃料を装填する予定の柏崎刈羽原発6号機(新潟県)の安全対策工事が一通り終了したとして、再稼働に向けた準備状況を報道陣に公開。建屋内では、核燃料を入れる原子炉圧力容器と、それを覆う格納容器のふたが開いている様子が見られた。

 放射性物質をフィルターで低減し外部に排気する設備「ベント」のほか、事故時に電源を失っても原子炉の蒸気で圧力容器に注水するポンプ「高圧代替注水系(HPAC)」も公開した。

 現在、原子力規制庁の使用前確認を受けており、承認後に核燃料を入れる。稲垣武之所長は22日の定例記者会見で「技術的に再稼働できる状態を整えたい」と述べた。