大相撲夏場所12日目(両国国技館)、22日に26歳の誕生日を迎えた豊昇龍は関脇霧島の上手投げで3敗目を喫し、横綱2場所目での賜杯獲得は厳しい状況に追い込まれた。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降、12日目終了時点での3差を逆転した例はない。支度部屋では険しい表情を崩さず「今日はなしで」と報道陣の取材を断った。

 師匠の立浪親方(元小結旭豊)によると、現役引退後に親方として日本相撲協会に残るため、日本国籍取得の準備に入ったという。千秋楽は綱とりに突き進む大の里戦が予想される。残り3日間、一人横綱の意地を見せられるか。